(追記. この手順で10.9.2 Marvericksでもバックアップできることを確認済み)
Mac OS X 10.6の時は、こちらのページの手順でTime Machine非対応のNASをバックアップ先として設定する事ができたのですが、10.8 (Mountain Lion)にしてからというものの、Time Machineのバックアップ先ディスクに指定する事ができなくなっていました。NASの買い替えも考えていましたが、tmutil(Time Machine Utility)を使う事で、Time Machine非対応NAS上のDisk Imageをバックアップ先に設定できる様になったのでメモしておきます。
MacBook Pro 15 Retina / Mac OS X 10.8.2
NAS : IO data HDL4 (2TB)
- Time Machineが有効になっている場合には、”システム環境設定”の”Time Machine”から”切”にします
- バックアップ先に指定したいNASのボリュームをマウントします
- “ディスクユーティリティ”を使って、バックアップ用のイメージファイルを作ります
- ファイル名 : <ホスト名>_<Mac Address>
- ホスト名は “ターミナル.app” で hostname と実行して出力される xxx.local の xxx の部分
- Mac Address(ethernet address)は “ターミナル.app”でifconfig -a と実行して、en0やen1の普段使うネットワークのethernet欄に表示される数字12桁が:で区切られたアドレスです。そのアドレスから:を外した数字が必要
- 例. MacBookPro_001122334455
- 保存場所: 一度デスクトップに保存してからNASにコピーしないとうまく行きません。
- 名前: 任意。TIMEMACHINE_IMGや、ファイル名と同じでも構いません。複数台バックアップするにはファイル名と同じ方がいいでしょう。
- サイズ: 後で変更できるのでとりあえず100MBで十分です。
- フォーマット: Mac OS X 拡張(ジャーナリング)
- 暗号化: なし
- パーティション: ハードディスク
- イメージフォーマット: スパースバンドル・ディスクイメージ
- ここまではこちらのページの方法と同じです。
- ファイル名 : <ホスト名>_<Mac Address>
- 3.で作ったディスクイメージをNASへ移動してサイズを変更します
- ディスクイメージをNAS上に移動してマウントすると、”ディスクユーティリティ.app”のディスク一覧にバックアップ用のディスクイメージが認識されます。
- ディスクイメージを”取り出し”を押してアンマウントします
- ディスクイメージの”イメージサイズを変更”をクリックして、サイズの変更に移ります
- “新しいサイズ”にバックアップ用途にあうサイズを入力します (私は500GB SSDを控えめに使っているので512GB)
- 三角マーク(▼)をクリックして、イメージのサイズだけ変更をチェックして、”サイズの変更”
- 再びディスクイメージをマウント
- “パーティション” > レイアウトを1パーティションにして、名前を元と同じ名前でパーティションを再作成します。これでパーティションサイズもイメージサイズと同じになります。
- 先ほど3.で作成したディスクイメージをマウントします
- Time Machineのバックアップ先のディスクとして選択します
- この時点では、Time Machineの環境設定から先ほど作成したディスクイメージを選択する事はできません
- “ターミナル.app”から、以下のコマンドを実行してTime Machineの保存先を作成したディスクイメージに設定します
<MacBookPro_001122334455>の部分は、自分で作成したボリューム名に変更して下さい。
最初の “$”の入力も必要ありませんが、一行で入力・実行してください$ sudo tmutil setdestination /Volumes/<MacBookPro_001122334455>/
- Time Machineを有効にします
- Time Machineの環境設定画面から”入”にするか、またはコマンドで以下を実行します
$ sudo tmutil enable
- Time Machineの環境設定画面から”入”にするか、またはコマンドで以下を実行します
以上の手順で、Mountain Lion (10.8)の環境でもTime Machine非対応のNASへバックアップする事ができる様になります。とりあえず、NASの買い替えを免れますね 🙂